VPNサーバ機能付きWi-Fiルータはどれが良いのか 2018年秋

虫の音が美しい季節になりました。

新機種・現行機種の中から、VPNサーバ機能付きのWi-Fiルータを探してみたいと思います。


VPNサーバ機能付きルータを選ぶポイント

次のポイントを評価させて頂きたいと思います。

  1. VPNサーバ機能のレベル
    • 自宅のネットワーク機器すべてに安全にアクセス:VPNリモートアクセス機能
    • 自宅機器のアクセスが限定的(設定が必要):VPNではない独自のリモートアクセス機能
    • 外出先で安全にインターネットを利用できる:VPNプロキシ機能(自宅のルータを経由してインターネットへアクセス可能)
  2. VPNのプロトコルの種類
    • PPTP対応か(iOSやmacOS、v6プラス(MAP-E)、transix(DS-Lite)環境では接続できません)
    • IPSecやOpenVPN等、新しい方式に対応しているか
  3. 維持費がかかるかどうか
    • 動的DNS(DDNS)が無料
    • 動的DNSが有料
    • 固定IPを使えば動的DNSは不要になります。こちらはISP(インターネット・サービス・プロバイダ)のオプション契約(有料)になります。

※ここで申し上げる「安全に」は「ユーザ認証が必要でさらにパケットが暗号化される」意味になります。


VPNサーバ機能付きWi-Fiルータ

アイ・オー・データ機器

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:IPSec
  3. 維持費:不要。iobb.netが無料で利用可能

2018年3月登場「WN-AX2033GR2」と2017年11月登場「WN-AX1167GR2」がIPSecプロトコル対応のVPNサーバ機能に対応しているようです。WN-AX1167GR2の製品紹介を改めて拝見したところ、「VPNサーバー(IP Sec)」の記述がありました(2018年9月14日時点)。「v6プラス、transixサービス利用時は使用できません。」とありますのでご注意下さい。

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:PPTP
  3. 維持費:不要。iobb.netが無料で利用可能

こちらの3機種がPPTP VPNサーバ機能対応の現行機種のようです。「v6プラス、transixサービス利用時は使用できません。」の注意書きがあります。

IPSecの場合、「自宅がv6プラス、transixサービス」ではVPNサーバ機能は使用できないようです。「外出先がv6プラス、transixサービス」の場合、基本的に外出先でVPN(IPSec)パススルーが有効であれば問題ないと思います。

PPTPの場合、「自宅がv6プラス、transixサービス」の場合と「外出先がv6プラス、transixサービス」の両方のケースで接続できないようです。詳細はこちらの記事になります。


BUFFALO

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:L2TP/IPsec
  3. 維持費:BuffaloダイナミックDNS(有料), DynDNS(有料), No-IP(無料プラン有り)

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:「L2TP/IPsec」または「PPTP」から選択
  3. 維持費:BuffaloダイナミックDNS(有料), DynDNS(有料), No-IP(無料プラン有り)

BUFFALOさんの現行のWi-Fiルータは、VPNサーバ機能を持つすべての機種がL2TP/IPSecに対応しています。L2TP/IPSecの場合も「IPv6接続時にはご利用頂けません。」とありますのでご注意下さい。

No-IPのアカウント登録は宜しければこちらの記事を御覧ください。


NEC

  1. VPNサーバ機能のレベル:限定的(設定が必要のようです)
  2. VPNのプロトコル:VPNではない「リモートアクセス」機能のようです。
  3. 維持費: ホームIPロケーション(無料)

2018年6月登場の「Aterm WG2600HP3」ほか2機種が「ホームIPロケーション」によるリモートアクセスに対応しているようです。VPNではありませんのでご注意下さい。


海外製VPNサーバ機能付きWi-Fiルータ

ASUS

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:OpenVPN、PPTP
  3. 維持費: (調査中)

ASUSさんのデュアルバンド メッシュWi-Fiシステムです。Lyra Trioは2018年8月、Lyra miniは5月登場の最新機種になります。どちらの機種も最大6台までのメッシュネットワークを構成可能、永年無料のセキュリティー機能AiProtectionに対応しています。LyraシリーズはAirMeshと互換性が無いそうですのでご注意下さい。

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:OpenVPN、PPTP
  3. 維持費: ASUS DDNS(無料)、DynDNS(有料)、TZO(有料)、No-IP(無料プラン有り)、他

こちらの3機種は「ゲーミングWi-Fiルーター」になります。タイムラグを減らしたり、ゲーム通信を加速する機能が搭載されているようです。(2機種が2017年11月、RT-AC88Uが2016年3月登場)

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:IPSec、OpenVPN、PPTP
  3. 維持費: ASUS DDNS(無料)、DynDNS(有料)、TZO(有料)、No-IP(無料プラン有り)、他

オフィス向けのこちらの機種はIPSecに対応しています。(2017年8月登場)

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:OpenVPN、PPTP
  3. 維持費: ASUS DDNS(無料)、DynDNS(有料)、TZO(有料)、No-IP(無料プラン有り)、他

こちらの4機種はOpenVPNとPPTPに対応しています。上から発売日が最近の順でRT-AC65Uが2017年4月発売、いちばん下のRT-AC68Uは2013年11月になります。

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:PPTP
  3. 維持費: ASUS DDNS(無料)、DynDNS(有料)、TZO(有料)、No-IP(無料プラン有り)、他

こちらの機種はPPTPのみ対応のようです。(2015年9月登場)


NETGEAR

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:OpenVPN
  3. 維持費:NETGEAR DDNS(無料)、No-IP(無料プラン有り)、DynDNS(有料)

NETGEARさんのトライバンド メッシュWiFiシステム3機種が、OpenVPNに対応しているようです。OrbiとOrbi Microは家庭用、Orbi Proはオフィス向けのようです。(Orbi Microは2018年6月、Orbi Proは3月、Orbiは2016年11月登場)

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:OpenVPN
  3. 維持費:NETGEAR DDNS(無料)、No-IP(無料プラン有り)、DynDNS(有料)

こちらはゲーミングルータになります。Dynamic QoS等ゲーム向けに最適化された機能が搭載されています。(2017年4月登場)

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:OpenVPN
  3. 維持費:NETGEAR DDNS(無料)、No-IP(無料プラン有り)、DynDNS(有料)

2018年3月登場のR6350ほか6機種が現行のOpenVPN対応ルータになります。(上から発売日が最近の順)

2018年3月発売最新機種のR6850は、VPNサーバ機能は搭載されていないようです。


Synology

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:OpenVPN、L2TP/IPSec、PPTP
    VPN Plus Server利用時:WebVPN、SSL VPN、SSTP、OpenVPN、L2TP/IPSec、PPTP
  3. 維持費:QuickConnect(Synology DDNS)(無料)

SynologyさんのWi-Fiルータは、2017年7月発売のRT2600acのみ国内で販売されているようです。


TP-LINK

  1. VPNサーバ機能のレベル:リモートアクセス、VPNプロキシ機能搭載?
  2. VPNのプロトコル:OpenVPN、PPTP
  3. 維持費:TP-Link DDNS(無料)、DynDNS(有料)、No-IP(無料プラン有り)

2018年7月登場のゲーミングルータです。製品紹介ページのVPNの説明図より、VPNプロキシ機能を搭載しているようです。

  1. VPNサーバ機能のレベル:VPNリモートアクセス
  2. VPNのプロトコル:OpenVPN、PPTP
  3. 維持費:TP-Link DDNS(無料)、DynDNS(有料)、No-IP(無料プラン有り)

2018年1月発売のArcher C2300から2016年11月発売のArcher C3150の4機種がVPNリモートアクセスに対応しているようです。

現行機種のArcher C9は、VPN対応/非対応が混在しているようです。Archer C9 V5のユーザーガイドを拝見するとVPNサーバに対応しているようでが、別の資料製品紹介やV3ユーザーガイドを拝見するとVPNサーバの記述がありません。


傾向など

2018年春と比較しますと。

VPNサーバ機能については、プロトコルがPPTPからIPSecまたはOpenVPNへの移行が進みましたが、大きな機能的な変化は無いようです。

各メーカーさんの製品構成も大きな変化はありませんでしたが、メッシュWi-Fiシステム対応の機種が追加されています。

NETGEARさんのOrbiシリーズ、ASUSさんのLyraシリーズなど、新しい規格のメッシュWi-Fiシステムが登場しています。無線の広帯域・複数帯域(トライバンド)、MU-MIMO等の新しい技術に対応しております。

快適にWi-Fiを使うために、ルータの機種選択の候補に加えてみてはいかがでしょうか?

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