SATA端子付きARMシングルボードコンピュータはどれが良いのか

以前、Raspberry PiでNextcloudサーバを構築してみました。

シングルボードコンピュータをサーバとして利用すると、コンパクトで省電力、さらに冷却ファンが不要で音が静か等、利点がたくさんあります。

便利な一方、機種によってストレージ接続がUSB2.0であったり、有線LANが100Mbps等、動作速度が遅くなるような弱点も出てしまいます。

シングルボードコンピュータの利点を活かして、高速なサーバを作成する事を想定して。ARM系のシングルボードコンピュータのうち、大容量ストレージが接続できるモデルはどれか?探してみました。

※18.10.18追記:2017年以降、SATA端子付きのシングルボードコンピュータの発表は減りつつあるようです。M.2、USB 3.0端子、またはPCI-Expressに移りつつあるようです。新しい記事はこちらになります。


SATA端子付きARMシングルボードコンピュータ-

ざっと探すと40種類以上あるようです。その中から、国内で取扱がある製品をピックアップしてみました。

Orange Pi

Orange Pi RK3399

2018年6月登場。製品紹介ページより

  • CPU:Rockchip RK3399(Dual-Core Cortex-A72 and Quad-Core Cortex-A53)
  • GPU:Mali-T860 MP4 Quad-Core GPU
  • RAM:2GB DDR3
  • ストレージ: 16GB High-Speed eMMC、microSDカードスロット、miniPCIe(LTE/mSATA)、mSATA端子
  • LAN:10/100/1000Mbps Ethernet
  • Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac(2×2 MIMO)
  • Bluetooth 4.1
  • USB: USB3.0 Type-C×1、USB 2.0×4

本体サイズは少し大きめですが、Type-CのUSB 3.0端子のほか、SPDIF(光音声)やHDMI IN(入力)、mSATA端子、SIMカードスロット等を備えていて、拡張性が大変高そうです。

Orange Pi Plus 2

2016年2月登場。製品紹介ページより、AllWinner H3(1.6GHz  quad core ARM Cortex-A7)、RAM 2GB、eMMC 16GB、ギガビットLAN、Wi-Fi、SATA端子を搭載しています。「E」付きOrange Pi Plus 2EはSATA端子がありませんのでご注意下さい。


FRIENDLY ELEC

NanoPC-T4

2018年6月登場。製品紹介ページより

  • CPU:Rockchip RK3399(big.LITTLE,Dual-Core Cortex-A72(up to 2.0GHz) + Quad-Core Cortex-A53)
  • GPU:Mali-T864 GPU
  • RAM:Dual-Channel 4GB LPDDR3
  • ストレージ:16GB eMMC 5.1 Flash
  • LAN:Gigabit Ethernet
  • Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac, Bluetooth 4.1
  • USB 3.0, Type-C, M.2(PCIe x4)

直接、SATA端子を搭載していませんが、本体裏面のM.2スロットはPCIe x4とSATAに対応しているようです。本体サイズはコンパクトながら、eMMC、無線LAN、USB3.0、Type-C端子を備えています。HDMI 2.0aに対応しており、4K@60Hzの高解像度な映像出力が可能のようです。


Firefly

Firefly-RK3399

2017年4月登場。製品紹介ページより、Rockchip RK3399(2GHz hexa-core ARM Cortex-A72 + ARM Cortex-A53)、RAM 2GB、eMMC 16GB 、ギガビットLAN、Wi-Fi、Type-C、USB 3.0を搭載しています。PCIeに対応したM.2スロットを搭載していますので、SSDをコンパクトに接続できそうです。


CubieBoard

CubieBoard 7

2017年8月登場。製品紹介ページより、Actions S700(quad core Cortex-A53)、RAM 2GB、eMMC 8GB、100BASE-TX、Wi-Fi、6GbpsのSATA端子を搭載。Android Lollipop 5.1に対応しています。LinuxのeMMCイメージが見当たりませんので、非対応でしょうか?

CubieBoard 6

2017年3月登場。製品紹介ページより、Actions S500(quad core Cortex-A9)、RAM 2GB、eMMC 8GB、100BASE-TX、Wi-Fi、6Gbps SATA端子搭載。Android 5.1に対応しています。Debian jessie desktopのeMMCイメージも配布されているようです。

CubieTruck Plus (CubieBoard 5)

2016年1月登場。製品紹介ページより、AllWinner H8(2GHz octa core ARM Cortex-A7)、RAM 2GB、ギガビットLAN、Wi-Fi、SATA端子を搭載しています。別売のサブボードによるRAIDに対応しているようです。2GHzの8コアCPUを搭載しており、ストレージとの性能バランスが良さそうです。AndroidとLinaroに対応しているようです。

CubieTruck Plusを使ったNextcloudサーバの構築記事はこちらになります。

CubieTruck (CubieBoard 3)

2014年8月登場。AllWinner A20(1GHz dual-core ARM Cortex-A7)、RAM 2GB、eMMC 8GB、ギガビットLAN、Wi-Fi、SATA端子を搭載しています。

CubieBoard 2

2014年3月登場。AllWinner A20(1.2GHz dual-core ARM Cortex-A7)、RAM 1GB、eMMC 3.4GB、100BASE-TX、SATA端子を搭載しています。基板はCubieboard 1と似ていますが、搭載チップに「A20」と記載されたものがCubieboard 2のようです。


LeMaker

Banana Pro

2016年2月登場。製品紹介ページより、AllWinner A20(1GHz dual-core ARM Cortex-A7)、RAM 1GB、ギガビットLAN、Wi-Fi、SATA端子を搭載しています。


Banana Pi

Banana Pi BPI-M3

2017年11月登場。製品紹介ページより

  • CPU:Allwinner A83T ARM Cortex-A7 octa-core
  • GPU:PowerVR SGX544MP1
  • RAM:2GB LPDDR3
  • ストレージ:MicroSDカード/SATA/eMMC
  • LAN:10/100/1000Mbps ethernet
  • Wi-Fi:802.11 b/g/n (AP6212)
  • Bluetooth 4.0
  • USB:2x USB 2.0, USB OTG(Micro USB)

オクタコア(8コア)、SATA端子を搭載しています。SATA端子は2TBまで対応していますが、USBブリッジのようですので速度はあまり出ないかもしれません。

Banana Pi BPI-M2 Ultra

2017年11月登場。製品紹介ページより、AllWinner R40(1.5GHz quad core ARM Cortex-A7)、RAM 2GB、eMMC 8GB、ギガビットLAN、Wi-Fiを搭載しています。Banana Proと同様に、側面にSATA端子を搭載しているようです。

Banana Pi M3

2015年11月登場。製品紹介ページより、AllWinner A83T(1.8GHz octa core ARM Cortex-A7)、RAM 2GB、eMMC 8GB、ギガビットLAN、Wi-Fi、SATA端子を搭載しています。2GHzの8コアCPU搭載で、処理能力の高さに期待できそうですが・・・「SATA(up to 2TB USB-to-SATA; GL830)」の記述があります。どうやらSATA端子はUSBブリッジコントローラー接続で、スピードは期待できないかもしれません。

Banana Pi BRI-R2

2018年2月登場。製品紹介ページより、MediaTek MT7623N(1.3GHz quad core ARM Cortex-A7)、RAM 2GB、eMMC 64GB、4ポートのギガビットLAN、ギガビットWAN、SATAを搭載しています。LAN端子を多く使う目的に向いているようです。


OLIMEX

A10-OLinuXino-LIME

2014年2月登場。製品紹介ページより、AllWinner A10 (1GHz single core ARM Cortex-A8)、RAM 512MB、eMMC 4GB、100BASE-TX、SATA端子を搭載しています。


LinkSprite

pcDuino3

2014年4月登場。製品紹介ページより、AllWinner A10(1GHz single core ARM Cortex-A8)、RAM 512MB、eMMC 4GB、100BASE-TX、Wi-Fi、SATA端子を搭載しています。

こちらは秋月電子通商さんの取扱もあるようです。


ざっと、SATA端子付きのARM CPU シングルボードコンピュータをご紹介させて頂きました。

シングルボードコンピュータ用のOSは、Android、Linux、Windows IoT等がありますが、機種によりAndroidのみの場合もありますので、必要なOSをインストール可能かどうか確認下さい。

またWi-Fi内蔵の機種は、技適マークが無い場合があるようです。Wi-Fiをご利用になる場合は、国内で利用可能かどうかご確認頂いたほうが宜しいかと思います。

SATA端子を搭載したシングルボードコンピュータは、同時にSATA用の電源端子も搭載されているようです。専用のケーブルを用意すれば、2つの端子を使ってケーブル1本でSSDやHDD等のストレージを接続できるようです。

専用SATAケーブルが別売の場合、合わせてご購入されることをお勧め致します。

USB 3.0端子を搭載した、64ビットARMシングルボードコンピュータは、よろしければこちらの記事を御覧ください。


※18.11.16:Banana Pi BPI-M3を追加しました。
※18.11.5: Orange Pi RK3399を追加しました。
※18.7.19:NanoPC-T4を追加しました。
※18.4.4:Cubieboard 6、Cubieboard 7を追加しました。

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