microSDカードの具体的な読書速度

商品の説明を見ても、わかるような?わからないような?

microSDカードの読込・書込速度のお話です。

カタログにはUHS-○ U○対応と書いてありますが・・・具体的な動作速度のイメージが湧きづらい感じです。

ここは、理解を深めるため。手持ちのものの読書速度を、シンプルに調査してみました。

今後発売されるmicroSDと相対的に速度を比較できるように、コツコツ記録しておこうと思います。


測定条件

  • 基本的にmicroSDカードリーダーはUHS-I対応のものを使用します。もちろんUSB 3.0接続です。
  • 速度の測定はCheck Flashを使わせて頂きました。
  • メモリーの全領域の書込/読込をフルパス1回行います。測定結果は平均速度に近いかたちになります。

注意事項など

  • 本記事の測定データは、同一型番の他の製品の動作速度を保証するものではありません。
  • あくまでも目安として御覧ください。

microSDカードの読書速度

※18.5.4 Toshiba Exceria M303 UHS-I U3 A1 V30 64GBを追加しました。
※17.12.9 Toshiba Exceria UHS-I U3 64GBを追加しました。
※17.11.24 Toshiba Exceria Pro UHS-I U3 A1 128GBを追加しました。

Toshiba Exceria M303 UHS-I U3 A1 V30 64GB

  • 読込 83.13MB/s
  • 書込 70.05MB/s

2018年4月登場、UHS-I U3(最低書込み速度30MB/s)、A1(アプリケーションスピードクラス)、V30(ビデオスピードクラス)対応のmicroSDカードです。読込83MB/s、書込70.05MB/sと大変高速です。この性能の製品の価格帯がずいぶん下がって来た印象です。


Toshiba Exceria Pro UHS-I U3 A1 128GB

  • 読込 83.43MB/s
  • 書込 78.22MB/s

2017年現在の現行製品です。読込・書込ともに80MB/sに近い転送速度です。UHS-Iインタフェース対応、U3=最低書込速度30MB/sに加えて、A1=Applicaiton Performance Class 1対応の製品で、ランダムアクセス性能が高く、スマートフォンのアプリケーション等の動作が速いことが特徴です。


Toshiba Exceria UHS-I U3 64GB

  • 読込 85.48MB/s
  • 書込 32.39MB/s

2017年現在の現行製品です。U3=書込み30MB/s対応ということで、確かに30MB/sを超えていますが、Exceria Proの78.2MB/sの半分以下の速度です。同じU3対応でも、製品により幅があることがわかりました。


Transend Premium 400x UHS-I U1 64GB

  • 読込 84.00MB/s
  • 書込 26.11MB/s

2017年現在の現行製品です。最大104MB/sのUHS-Iインタフェースのおかげで読込速度は84MB/sに達しています。書込速度はU3のものと比較すると遅めですが、それでも26MB/sもの転送速度です。

念のため別のUHS-I対応カードリーダー使用

  • 読込 85.53MB/s
  • 書込 26.71MB/s

手持ちの別のUHS-I、USB 3.0対応のカードリーダで測定してみました。違いは2%程度でほぼ同じ速度を記録しました。


Transend Premium 300x UHS-I U1 64GB

  • 読込 78.26MB/s
  • 書込 25.91MB/s

こちらは少し前の300xの製品です。U1=最低書込速度10MB/sが保証されていますが、実際は26MB/s近くの速度で書込動作するようです。

古いUSB 2.0対応カードリーダー使用

  • 読込 18.14MB/s
  • 書込 16.75MB/s

UHS非対応のUSB 2.0対応カードリーダーでは、読込速度は5分の1近く、書込速度は1.6分の1近くまで低下しました。

せっかくUHS対応のmicroSDカードなのに、カードリーダーが対応していないと、動作速度が大幅に低下するようです。

とあるノートPC内蔵のカードリーダー使用時

  • 読込 19.57MB/s
  • 書込 22.00MB/s

ノートPC側面に付いているSDカードリーダーを使った場合・・・USB2.0とほぼ同じ速度しか出ませんでした。おそらくUHS対応ではない、Standard SDインタフェースのカードリーダーを内蔵しているのかと思います。

ノートPCはそれほど古いモデルではなく、2016年末のモデルです。


Transcend Class 4 32GB

  • 読込 21.92MB/s
  • 書込 3.96MB/s

UHS登場前に一般的でした、Class 4のmicroSDカードです。書込速度は4MB/sしかありません・・・・現在のUHS対応のmicroSDカードは、読込速度が3倍以上、書込速度は6倍以上速いことがわかります。


Kingston Class 4 32GB

  • 読込 18.41MB/s
  • 書込 5.00MB/s

他社の製品と比較すると、同じClass 4でも書込が速く、読込が遅いといった違いがあるようですが、違いは1.6~2.0%程度でそれ程大きくありません。Class 4対応製品はこのくらいの速度かと思われます。


簡単にまとめますと

No.microSDカードmicroSDリーダ読込速度書込速度
1Toshiba Exceria Pro
UHS-I U3 A1 128GB
UHS-I対応
USB 3.0
83.4MB/s78.2MB/s
2Toshiba Exceria
UHS-I U3 64GB
UHS-I対応
USB 3.0
85.5MB/S32.4MB/s
3Transend Premium 400x
UHS-I U1 64GB
UHS-I対応
USB 3.0
84.0MB/s26.1MB/s
4Transend Premium 300x
UHS-I U1 64GB
UHS-I対応
USB 3.0
78.3MB/s25.9MB/s
USB 2.018.1MB/s16.8MB/s
ノートPC内蔵19.6MB/s22.0MB/s
5Transcend
Class 4 32GB
UHS-I対応
USB 3.0
21.9MB/s3.96MB/s
6Kingston
Class 4 32GB
UHS-I対応
USB 3.0
18.4MB/s5.0MB/s
  • UHS-I対応のmicroSDカードは、UHS-I対応カードリーダーの組み合わせると、読込84MB/s、書込78MB/s(U3 A1)・32MB/s(U3)・26MB/s(U1)の速度で動作することがわかりました。
  • UHS非対応のカードリーダーを使用した場合、読込18MB/s、書込16MB/s程度と、大幅に動作速度が低下しました。
  • ノートPC内臓のカードリーダーは、USB 2.0のカードリーダーと同じ程度の速度のものがありました。UHS非対応のカードリーダーを内蔵していると思われます。最近発売されたノートPCでも、UHS非対応の場合があるようです。
  • 古いClass 4のmicroSDカードは、読込18MB/s、書込3.9MB/s程度しか速度が出ませんでした。

カードリーダーが古くても、新しい(UHS対応)microSDカードなら書込速度が速い

UHS非対応の古いカードリーダーは、Standard SDインタフェースで最大25MB/s程度の速度です。当時一般的でした、昔のClass 4のmicroSDカードの書込速度は、5.0MB/s程度でした。

カードリーダーが古くても、最近のUHS対応microSDカードを使用した場合、16.8MB/s程度の書込速度が出ています。Class 4のものと比較すると、書込は3倍早くなる事がわかりました。

Raspberry Pi等、microSDカードにOSをインストールして使用するシステムの場合、読込/書込速度がシステム全体の動作速度に関わる大きな問題になります。

もし、古いClass 4のメモリカードでRaspberry Piを動かしている場合。新しいUHS対応microSDカードに変えることで、システム全体の動作速度が向上する可能性があるようです。


microSDカードの大容量化は、当分続きそうかと思います。容量が大きくなると、読込・書込に時間がかかりますが、それを補うべく、近年、624MB/sものバス速度を持つUHS-IIIインタフェースも策定されています。

現行の新しい製品の動作速度は、数年前の古い製品の何倍も早くなっている場合があるようです。

価格がお手頃になった頃を見計らって、新しい規格のmicroSDカードとカードリーダーを組み合わせて購入して使用されるほうが、古い製品を使い続けるよりも快適かと思います。

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