M.2 SSDのヒートシンク取り付け効果は?

M.2対応のSSD、WD BLACK NVME SSD (2018)にヒートシンクを取り付けてみました。

ヒートシンクによって、SSDの温度は、具体的にどのくらい低下するのでしょうか?

実験結果を記録しておこうと思います。


WD BLACK NVME SSD (2018)ヒートシンク取り付け効果(シリコーンパッド使用時)

使用するSSD

2018年5月登場。M.2スロット用のSSDです。NVMeに対応しています。容量500GBで実験しました。

ヒートシンクとシリコーンパッド

M.2 SSD用のアルミヒートシンクは、両面テープが同梱されています。付属の両面テープで接着してしまうと、SSDのメーカー・ラベルが破損する可能性があります。両面テープではなく、後からはがせるシリコーンパッドを使用することで、ラベルの破損を防ぐことができます。


ヒートシンクがない場合の温度

温度の測定はCrystalDiskInfoを使用させて頂きました。ヒートシンクなし、無負荷状態の温度はこのようになりました。

  • ヒートシンクなし、無負荷時:54℃(室温30℃で測定)

表示が黄色で、すこし警戒が必要な状態のようです。

ヒートシンクなしで負荷をかけた場合の温度

CrystaDiskMarkで負荷をかけた後の温度を測定してみました。使用したPC(マザーボード)が古めのため、ベンチマークの結果は参考値となります。SSDの最高速度ではありませんのでご注意下さい。

  • ヒートシンクなし、ベンチマーク実施後:55℃

温度変化は1度と大きくありませんが、表示が赤くなりました。危険な状態でしょうか。

試しに再度ベンチマークを実行しましたが、速度に大きな変化は見られませんでした


ヒートシンク装着後の温度

ヒートシンクを取り付けました。裏側はこんな感じです。シリコーンパッドでヒートシンクを貼り付けたあと、2つのシリコーンゴムで両端をとめた感じです。シリコーンゴムでガッチリ密着されています。無負荷時の温度はこのようになりました。

  • ヒートシンクあり、無負荷時:41℃

ヒートシンクにより54℃→41℃、13度の温度低下が見られました。

ヒートシンク付きで負荷をかけた場合の温度

ベンチマークを実行後の温度は。

  • ヒートシンクあり、ベンチマーク実施後:51℃

ヒートシンクなしの場合は赤色表示でしたが、負荷をかけた場合も、ヒートシンクの効果で黄色表示に収まりました。

再度、ベンチマークを実行しましたが、値に大きな変化はありませんでした。


シリコーンパッドを使用しても10度以上の温度低下が見られました

使用したPCが古いため、ベンチマークの結果は、NVMe SSDの性能を引き出せていない感じでした。

とはいえ、SSDに負荷をかけた場合、50℃以上の高温になることが確認できました。

ヒートシンクの装着により、無負荷時は10度以上、負荷をかけた状態でも4℃程度の温度低下がみられました。

シリコーンパッド、はがせるテープでヒートシンクを装着しても、SSDの温度は低下することがわかりました。

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