Bluetoothワイヤレス・オーディオで小さい音が消えてしまう

ワイヤレス(無線)のヘッドホンやスピーカーで、映像やゲームを楽しみたい時。

ワイヤード(有線)と同じ音が聞こえないと、違和感を感じませんか?

Bluetoothのワイヤレス・オーディオシステムで。大きい音はちゃんと聞こえるのに、ノイズっぽい小さい音が消えてしまうという、困った現象に遭遇しました。

先に結論を申し上げると。機器の接続方法の問題でした。

解決策をご紹介したいと思います。

尚、Bluetoothの方式(コーデック)ですが、音の劣化がなくCDと同程度の音質(48kHz/16bit/LPCM)で低遅延(40msec未満)が保証されているaptXローレイテンシーという条件で検証しています。


小さい音が消えてしまう現象

たとえば、有線ではこんな波形の音です。

ワイヤレスで聞くと、小さい音が消えてしまう。というのは、こういうことです。図の真ん中あたりが無音になってしまいました。

ちなみに何の音かというと、Xbox 360のSaints Rowというゲームの音です。たまたま遊んでいて気づいたもので・・・。こんなシーン(divx映像へのリンク)でした。


検証環境

  • Bluetoothワイヤレス・オーディオシステム。
  • aptX ローレイテンシー対応。
  • トランスミッター(送信機)をテレビの次の端子に接続。
    • ヘッドホン端子
    • RCAライン出力端子
    • SPDIF光出力端子
  • レシーバー(受信機)にヘッドホンを接続。

次の機器をいろいろな組み合わせで接続して、発生する/しないを検証しました。

すべての機種がaptX ローレイテンシーに対応しており、aptX LL接続モードで試しています。

トランスミッター

Inateck BR1005-BK-JP

2017年3月登場。バッテリー内蔵。光端子に対応しています。トランスミッターとして使用します。レシーバーとして使用する場合はローレイテンシー非対応のようです。

iBossom Gemini BSAD-201

2016年4月登場。ローレイテンシー対応ですが、アナログ入力のみのシンプルな機種です。

レシーバー

TROND BT-RX S

2017年5月登場。ボリューム調節機能がポイントです。

August MR230B

2014年1月登場。ボリューム調節機能がない標準的な機種ですが、発売後3年ほど経過しています。

HDMIからSPDIF、RCA出力

テレビにライン・光出力端子が無かったため、次の機器でHDMIから音声出力しました。

proster PSTDAC02


検証結果

ずばり『トランスミッターをヘッドホン端子につなぐと発生。ライン端子か光出力端子に接続すれば発生しない』ことがわかりました。機器の種類は関係ありませんでした。

  • ×→問題有り:小さい音が消える
  • △→音が大きすぎて実用ではない
  • ○→問題なし
  • ◎→音質良好
No.トランスミッタートランスミッター接続先レシーバー検証結果
1iBossom Gemini BSAD-201ヘッドホン端子
ボリューム中(10)
August MR230B×小さい音が消える
音声 波形
2iBossom Gemini BSAD-201ヘッドホン端子
ボリューム大(15)
August MR230B×小さい音が消える
音声 波形
3iBossom Gemini BSAD-201ヘッドホン端子
ボリューム中(10)
TROND BT-RX S×小さい音が消える
音声 波形
4iBossom Gemini BSAD-201ヘッドホン端子
ボリューム大(15)
TROND BT-RX S×小さい音が消える
音声 波形
5iBossom Gemini BSAD-201RCAライン出力August MR230B△消えないが音量大で不快
音声 波形
6iBossom Gemini BSAD-201RCAライン出力TROND BT-RX S○問題なし
音量調節可能
音声 波形
7Inateck BR1005-BK-JPヘッドホン端子
ボリューム中(10)
August MR230B×片チャンネルで小さい音が消える
音声 波形
8Inateck BR1005-BK-JPヘッドホン端子
ボリューム大(15)
August MR230B△消えないが音量大で不快
音声 波形
9Inateck BR1005-BK-JPヘッドホン端子
ボリューム中(10)
TROND BT-RX S×片チャンネルで小さい音が消える
音声 波形
10Inateck BR1005-BK-JPヘッドホン端子
ボリューム大(15)
TROND BT-RX S○問題なし
音量調節可能
音声 波形
11Inateck BR1005-BK-JPRCAライン出力August MR230B△音量が大きすぎてレベルオーバー
音声 波形
12Inateck BR1005-BK-JPRCAライン出力TROND BT-RX S○問題なし
音量調節可能
音声 波形
13Inateck BR1005-BK-JP光出力August MR230B△音量が大きすぎてレベルオーバー
音声 波形
14Inateck BR1005-BK-JP光出力TROND BT-RX S◎問題なし
音量調節可能
音声 波形

対策のポイントは2点

①トランスミッターは光端子かライン端子につなぐ。

問題の現象は、トランスミッターをヘッドホン端子につなぐと発生しました。光端子/ライン端子につないだ場合、機種に関係なく、問題の現象は発生しませんでした。

音質については、ライン端子よりも光端子の方が良いと思います。低音・高音ともに良く聴こえて、ダイナミックレンジも広いように感じました。

使用したテレビには、光/ライン端子がありませんでしたが、HDMIから分岐することで問題なく音声をBluetoothワイヤレス化することができました。

②音量調節(ボリューム)付きのレシーバーを使う。

トランスミッターを光/ライン端子につなぐと、「ボリューム調整が出来ない」という別の問題が発生します。これは、音量調節が可能なレシーバーを選択することで対応できます。

トランスミッターをデジタル(光)接続した場合。音質の問題は、レシーバーに搭載されたアンプ(音声の増幅器)の特性の問題になります。できればグレードの高いアンプを搭載したヘッドホン・レシーバーを使いたいところです。

既にお持ちの、ボリューム調節機能が無い機種をお使いの場合は。光/ライン入力の音声は音量が大きい傾向がありますので、音量調整を後付する方法があります。効果は、接続するイヤホン・ヘッドホンの入力インピーダンス特性によって変わります。


まとめ

  • 映像やゲームをワイヤレスヘッドホンで楽しむ場合。aptX ローレイテンシー機器を使うと、遅延が少ないサウンドが楽しめます。
  • しかしながら、ヘッドホン端子にBluetoothトランスミッターをつなぐと、思わぬ問題が発生している可能性があります。
  • ライン端子や光端子につなぐことで、高音質のワイヤレス・サウンドを楽しめることがわかりました。
  • その場合、音量調節機能付きのヘッドホンやレシーバーを使用しましょう。
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク

コメント

  1. こば より:

    hide様

    はじめまして。
    私も下記組み合わせで同様の症状に悩まされていました。
    ヘッドホン:ATH-AR3BT(オーディオテクニカ)
    送受信器:400-BTAD006(サンワサプライ)

    最初はヘッドホン側がaptX LL非対応だから?とか疑っていましたが
    それなら聞こえないよりは遅延症状が出るはず…でも聞こえない…
    ヘッドホンまで新調したのにやはりTV視聴に特化したヘッドホンに再度買い替え!?
    なんてことを思いながら流れ着いたのがこの記事でした。
    読ませて頂いて一筋の光明が見えた気がして夜中にドンキまでケーブル買いに走りました(笑)
    帰って早速試したところ、見事に問題解決で小さな音もクリアに聞こえるようになりました!
    本当に感謝感謝です

    ちなみにヘッドホンがaptX LLに対応していないので遅延発生を覚悟はしていましたが、
    そこまで違和感を感じることなく、夜中でもそれなりの音量で楽しめるようになりました♪

    • hide より:

      こば様

      はじめまして コメントご記入頂き、誠にありがとうございました。

      無事に問題を解決、ヘッドホン・送受信機ともに、快適にご利用できるようになったとお話で、とても嬉しく感じました。

      Bluetoothの音質に失望して、諦める方もいらっしゃいますが。
      情報収集の努力と、ドンキにダッシュされた行動力のご成果かと思います。

      ヘッドホン、送受信機も喜んでいると思います。素晴らしいです!

  2. さささ より:

    はじめまして。

    最近になって、aptX-LL対応のイヤホンが出ている事を知り、色々情報を収集していたところ、このブログを見つけ、拝見させて頂きました。分かりやすくまとめられていて、とても参考になりました。
    BeFree8を購入する予定です。

    さて、私もこの記事と同じ症状に遭ったことがあります。
    その時の環境としては、スマホのヘッドホン出力にTRONDのトランスミッター、TRONDのレシーバーにイヤホンをそれぞれ接続したものっだったのですが、
    スマホ側のヘッドホン出力レベルを上げれば、「音が途切れる」事はなくなりました。

    なので、レシーバー側にボリューム調節機能は必須になりますが、
    ヘッドホン出力からでも、大音量音声をトランスミッターに送ればOKという事だと思います。

    それにしてもaptX-LL、いいですね!
    若干の違和感はありますが、リズムゲーも有線イヤホンでプレイする感覚でいけますよ!

    あとはスマホ内蔵のBluetoothがAptX-LLに対応してくれれば文句ないんですが(^^;

    • hide より:

      さささ様 はじめまして コメント頂きまして、誠にありがとうございました。

      ふむふむふむ、スマホにトランスミッターを接続して、「音が途切れる」事があっても、ささささんの工夫、スマホのヘッドホン出力を上げることで解決するのですね・・・スマホで試したことがありませんので、とても勉強になりました。貴重な実体験情報を頂き、ありがとうございました。

      リズムゲーもなんとかいけますか、ふむふむ。AptX-LL素晴らしいですね!BeFree8も、もちろんAptX-LL対応ですし、お使いになるのが楽しみかと思います。(BeFree8 私も気になってます!)

      > あとはスマホ内蔵のBluetoothがAptX-LLに対応してくれれば文句ないんですが(^^;
      AptX-LL内蔵スマホですか?それはぜひ欲しいです。BeFree8と組み合わせれば、配線ゼロですね・・・完全完全ワイヤレス?

      そう考えると、PC、ゲーム機、テレビ・・・内蔵してもらうと嬉しいものが、探せばありそうですね?